「駒形どぜう」の創業は1801年。越後屋助七が武蔵国(現・埼玉県北葛飾郡)から江戸に出てきて奉公した後、浅草駒形にめし屋を開いたのが始まりです。この初代が始めたどぜう鍋・どぜう汁に加え、2代目が考案した「くじら鍋」も大ヒット。当時、駒形が浅草寺参詣のメインストリートであったこともあり、店はたいへんな繁盛ぶりだったそうですが、その賑わいは、いまも変わりません。
特に1階の入れ込み席は、江戸の昔に思いをはせたくなるような風情たっぷりの空間。江戸時代、八っつぁんや熊さんが「どぜう」を楽しんだのと同じように、楽しげな会話が天井にこだまして、温かな雰囲気が店を包んでいます。 |