毎年7月に入ると、デパートの食料品売り場や鰻屋さんの店頭に「土用丑の日」と書いた紙が張り出されます。不思議なことに、書体は違っても必ず白い紙に墨文字で黒々と書いてあるのが決まり。そして、この5文字で「鰻をお召し上がりになりませんか」というお誘いをしているのだから、日本語というのはほんとにおもしろいですね。
ちなみに2008年の土用丑の日は7月24日と8月4日。こんなふうに2回ある年もあるんです。
ともあれ、今年はどこの鰻屋さんをご案内しましょうか。夕涼みを兼ねて、隅田川のほとりにある店はいかがでしょう。川を目の前にして建っているので、その名も「前川」。文化・文政年間(1804〜1830)創業の老舗です。 |