浅草の玄関口「雷門」をくぐり抜けたところから浅草寺本堂へと延びる「仲見世」は、元禄・享保時代(1688〜1735)に始まる古い商店街。いつ行っても観光客や参拝客で1年中にぎわっていますが、そのにぎやかな街の一角にあるのが、今日ご紹介する「梅園」。浅草を代表する甘味どころです。 大きな寺や古い神社の周辺に茶店があるのは珍しいことではありませんが、ここもその一つ。創業は江戸末期の安政元年。初代が、浅草寺の別院である梅園院の一隅を借りて茶店を開いたのが始まりで、屋号「梅園」もその縁を伝えています。