水無月や根岸涼しき笹乃雪
この句は正岡子規が明治30年(1897)に当店を詠んだ句ですが、笹乃雪の創業はさらに遡り元禄4年(1691)、今から320年程前になります。
京ですでに絹ごし豆腐の製法を確立させた玉屋忠兵衛に、共に江戸に行くよう命じたのが、輪王寺の宮といわれる後西天皇の第6皇子、公弁法親王様でした。
江戸で初めてできた絹ごし豆腐を親王様に献上しましたところ、京を懐かしみ「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」とお喜びになられ「笹乃雪」という名を頂き、それを屋号といたしました。
正岡子規や夏目漱石をはじめ多くの文人歌人も訪れた、歴史ある根岸の里で、多彩な豆腐料理の数々をぜひお楽しみくださいませ。
本物の豆腐の味をいつまでも伝えてゆくため、変わらぬ皆様のご愛顧を心よりお願い申し上げます。
|