当店は天保元年(1830)創業の、東京でただ1軒のアンコウ料理の専門店です。
アンコウは、顔つきは悪い(こわい顔)ですが味はすばらしく、骨以外はすべて食べることができる貴重な深海魚です。とくに、肝(あんきも)は珍味として有名で、東洋のフォアグラと呼ばれています。
名物のアンコウ鍋は、手間ひまかけて下ごしらえしたアンコウと相性のよい野菜を、江戸風の味付けをしただしで召し上がっていただく鍋物です。このだしは、代々、店主しか作ることをゆるされていない秘伝のものです。
鍋のほかにも、あん肝の刺身、アンコウの身のから揚げや照り焼きなどの一品料理もございます。
1930年に建てられた本館は、東京都の歴史的建造物に指定されており、古風で趣きのある店内では、まさしく「日本」を味わっていただけると存じます。
なお、アンコウの料理は10月から6月いっぱいで、他の期間は、うなぎ料理や、どじょう料理、日本料理をお出ししています。
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