・青山――― |
徳川家譜代の重臣、青山忠成の屋敷があったから。 |
・麻布――― |
麻の茂る、あるいは荒れ野(浅茅生/あさじう)の広がる地の意味から。なお、麻布十番の「十番」は、江戸時代に行った古川の改修工事をした折、10番目の工区だったから。町名となったのは昭和37年。 |
・大手町―― |
江戸城の大手門があったから。 |
・神田――― |
伊勢神宮の神領で、神に供える稲を作る田があったから。 |
・紀尾井町― |
紀州徳川家、尾張徳川家の各上屋敷と、井伊家中屋敷があり、それぞれの頭文字「紀」「尾」「井」を取った。江戸時代はここにある坂道の俗称で、町名となったのは明治時代。 |
・銀座――― |
慶長17年(1612)に銀貨の鋳造所ができた。周囲に両替商が集まったことから、当時の町名は新両替町。町名となったのは明治2年。 |
・新橋――― |
宝永年間に、この地を流れる汐溜川に新しい橋がかかったことから。橋の正式名は、芝口橋。 |
・築地――― |
明暦の大火の瓦礫などで築(つ)き固められた埋立地だったから。 |
・佃島――― |
摂津国佃村(現在の大阪市西淀川区佃)から漁民が集団移住し、ふるさとの地名をつけた。移住に際し、大阪の住吉大社に分社してもらって、住吉神社を建てている。 |
・浜松町―― |
元禄時代に名主だった人の出身地が、静岡県の浜松だったから。 |
・八重洲―― |
着したオランダ船員、ヤン・ヨーステンが家康から屋敷を与えられて住んだ場所だから。ただし、当時の場所は東京駅の丸の内口側にあったが、1929年の町名変更で一時期、消滅。1954年に東京駅の東側に復活した。町名が引っ越しした珍しい例。 |
・有楽町―― |
信長の弟、織田秀信(茶道に通じており、有楽斎と号した)の江戸屋敷があったから。 |